北海道・美瑛の小さなパン屋さんから始まった私たちの商い。薪を割り、手づくりの窯でパンを焼いていたその頃から変わらない「ささやかなことかもしれないけど、ひとりでも多くの方の役にたつことをしたい」という想いを共にするメンバーが集まり、少しずつ着実にお役に立てる領域が広がっています。
私たちのパンづくりは、“たった一人の誰かの笑顔”を思い浮かべることから始まります。赤ワインとチーズが好きな“あの人”のため。仕事でお疲れ気味の“あの人”のため。お孫さんが遊びに来るのを楽しみに待つ“あの人”のため。私たちが目指すのは、そうして生まれるただ美味しいだけではない「物語を持ったパン」をつくること。そして、食卓に会話のきっかけと笑顔をもたらすことです。それは、とてもささやかなことかもしれません。しかし、食卓に並んだパンから会話が生まれ、笑顔がこぼれ、喜びが連鎖する。その繰り返しはきっと、豊かで健やかな生活の源になるはずです。そんな、「ごきげんな暮らし」のはじまる場所を目指し、私たちは“たった一人の誰かの笑顔”を思い浮かべながら、今日もパンを焼いています。
パンを焼く際に生まれる「排熱」、これをそのまま逃してしまうのは、なんだかもったいない。そう感じたことをきっかけに、まずはこの熱を暖房や給湯に活用する仕組みづくりに取り組んでいます。将来的には、自然の力を活かして電気もつくり出し、お店の運営全体をより持続可能なものにしていきたいと考えています。まずは、自分たちの店・コートルミエールで実践し、そこで得た知見を整理・体系化。ゆくゆくは、同じような想いを持つ事業者の方々にも共有しながら、軽やかな気持ちでお店を続けられる社会づくりに貢献していきます。
パン職人になってはじめて気がついた課題。 それは、食品を扱う者として、毎日の仕事着をいかに安心して清潔に洗い上げるかということでした。成分の強い洗剤や香りの強い柔軟剤は使いづらい。けれど、汚れが落ちきらなければ不衛生。服がゴワつけば動きにくい。そして、毎日のことだからこそ、手軽さもとても大切です。こうした気づきから、私たちの洗濯洗剤づくりは始まりました。でも、こうした課題は、きっとパン職人だけのものではないはず。洗濯洗剤から始まった私たちのホームプロダクト開発は、そんな毎日の暮らしの中にある「小さな課題」に寄り添い、暮らしを軽やかにする製品づくりへと広がっています。
